Play =

やりたい! から始まる
すべてのこと

プレイワークは遊びを通して
子どもに関わる新しいアプローチです。

プレイワークとは

「プレイワーク(playwork)」は子どもと関わるアプローチの一つで、1980年代にイギリスで生まれた専門分野です。

プレイワークでは、「遊ぶ」という行為を人間の存在そのものに深く根ざした、本能的な「いのちの仕組み」としてとらえています。プレイワークは、子どもが遊ぶことについてのアートとサイエンスとして、哲学、心理学、生物学、教育、福祉などの各分野の知見を土台に、「子どもが自ら遊び育つニーズとそのための環境の大切さ」「実際に子どもが遊ぶ空間を整え、子どもに関わる大人の役割」を体系化したものです。

この、子どもの自由意志で自ら遊び育つ場所で専門的に従事している人を「プレイワーカー」と呼び、イギリスでは保育士や教員と同様に国家職業資格の枠に入り、専門的に養成される必要のある職業となっています。
現在、日本でのプレイワーカーの活躍の場は主に「プレーパーク(冒険遊び場)※」ですが、児童館や長期休みの遊び活動、学童保育、幼児教育、学校教育、小児病棟、子育て中の方など、子どもが関わる全ての場所でプレイワークの考え方が広まることで、子どもが主体性を発揮できる環境が増える未来を目指しています。

 

 

プレイワークの背景

プレイワークの源流は、子どもが作り変えることができる柔軟な環境の中で子どもが自由に遊べることを目的として作られたイギリスでの冒険遊び場の実践から生まれています。

その後、子どもたちのくらしの中で、自ら遊び育つことができる機会の減少(けがや暴力への不安、物理的な遊び空間の減少、自由裁量の時間の減少)があります。

その結果として、制約の多い預かりの場で長時間過ごす子どもが増え、「大人の監督下にあっても、子どもは自ら遊び育てる環境が必要だ」という 観点から、専門性が整理されるようになりました。

現在では、職業として従事するプレイワーカーも少しずつ認知されるようになり、他にもプレイワークのエッセンスは社会の様々な場所で活かされるようになってきています。

プレイワークを学ぶと…

「やりたいから始まるすべてのこと」、つまり 「遊ぶ」という視点から見ることで、子どもの世界観への理解が深まり、より柔軟に子どもとの関係性を築くことができるようになります。

また子育て中の方にも、子どもの育ちを見守る姿を身につけることができ、子どもの自主性が発揮できる環境づくりに役立ちます。

プレイワークが活かされる場所

児童館、冒険遊び場、プレイバスなどの移動型遊び場、長期休みの遊び活動、
学童保育、放課後児童クラブ、小児病院や子どもホスピス、
難民キャンプや災害避難所の遊び場など

日常的に子どもの居場所となるところはもちろん、危機的状況にある子どもたちの心身のケアとして「遊び」が必要であることが、世界的にも注目されています。

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